
ロシア海軍の軍艦が月曜日、プリマス南方64km(40マイル)の公海上で実弾射撃演習を実施した。国際水域での実施ではあるが、英国沿岸に極めて近く、意図的な力の誇示と見られている。
ロシアのフリゲート艦「ネウストラシムイ」は、英海軍哨戒艦「HMSタイン」に対し砲撃の意図を通告。30分にわたる訓練は監視下で実施された。フランス軍機もロシア艦に無線で接触し、意図の確認を行った。HMSタインは訓練中、安全な距離への退避を要請された。英海軍は「艦艇の動向を引き続き厳重に追跡している」と述べている。
この訓練は国際法上合法であり、国際水域で実施された。しかし問題は合法性ではない。ロシアがNATO加盟国の沿岸近く、英仏海峡で実弾射撃を実施し、英海軍がそれを監視するしかないという現実こそが伝えるメッセージである。
ネウストラシムイは今月初めに英国沖に到着した。その存在は把握され追跡されていたが、実弾射撃の通告により緊張が高まった。他国の沿岸付近で砲撃を行うと通告すること自体が声明であり、ましてやその国がウクライナ最大の支援国の一つであり、戦争に向けて武器や情報を積極的に供与している国であればなおさらである。
そのタイミングは偶然ではない。英国はイラン戦争における米国の作戦を深く支援してきた。キプロスの英軍基地は攻撃作戦に使用され、英海軍の戦力も同地域で活動している。英仏海峡から発せられるロシアのメッセージは、地中海から送られるものと同じである。「モスクワは届く」と。
英海軍の対応,,追跡、監視、通信連絡,,は標準手順である。しかしそれは、英国が数十年ぶりに直面する現実を浮き彫りにしている。実弾を搭載したロシア軍艦が英国沿岸の視認距離内で行動しているのである。HMSタインは訓練を止めることができず、ただ見守るのみだった。
英国防省は訓練を把握しており海軍が監視していると表明した。正しい対応ではあるが、安心できるものではない。英仏海峡は長年にわたりNATOの湖であり、ロシアのフリゲート艦が砲撃を行うこと自体が異例とされてきた。しかしその「異例」は年を追うごとに日常に近づいている。
ネウストラシムイは単独の艦船であり、比較的老朽化した艦でもある。しかし軍艦はメッセージを送る際に単独では行動しない。プリマス沖での同艦の存在は、地中海や大西洋でのロシア海軍の活動と合わせて、外洋ではNATOに匹敵しないが、それでも予期されなかった海域に到達できる海軍の姿を示している。
雅子 訳

