
カリフォルニア州選出のロ・カナー下院議員が今週、占領下のヨルダン川西岸地区への視察中に、武装したイスラエル人入植者によって90分間拘束された。同議員は、この事件は占領の本質とイスラエル軍の共犯性を明らかにしたと述べている。
49歳のカナー氏は、入植者によって破壊されたヨルダン川西岸南部のパレスチナ人村落、ヒルベト・ザヌタの遺跡を訪れていた。彼の乗ったバンは、アメリカ製のM4小銃を携えたイスラエル人入植者に取り囲まれた。
「私たちは、イスラエル人入植者によって破壊された村にいました。彼らは学校を破壊し、村を破壊しました。私たちはただそれを見ていただけでした」とカナー氏はBBCに語った。「そこに、これらのならず者たちが機関銃、アメリカ製のM4機関銃を持って現れ、私たちを拘束するのです。彼らは道路を封鎖します。そしてイスラエル国防軍(IDF)を呼びますが、IDFはアメリカ人の味方ではなく、彼らの味方をするのです。」
イスラエル軍が到着しても、カナー氏のグループを解放しなかった。軍は入植者の側に立った。グループが解放されたのは、警察官が介入してからだった。側近がアメリカ大使館に連絡し、支援を要請していた。
イスラエル軍の公式説明は簡潔だった。IDFは、兵士と警察が入植者による車両封鎖の通報に対応し、「イスラエル人市民を解散させ、車両の進行を許可した」と確認した。アメリカ合衆国下院議員を拘束したことには触れなかった。
この事件は異常ではない。これこそがヨルダン川西岸地区の日常である。イスラエルが1967年以降占領しているこの地域では、約70万人のユダヤ人入植者が330万人のパレスチナ人とともに暮らしている。入植地は国際法上違法である。それでも拡大を続けている。
これまでイスラエル政策を声高に批判し、ガザでの虐殺を非難してきたカナー氏は、今回の経験は自身がすでに信じていたことを裏付けるものだと述べた。すなわち、イスラエルの占領は、入植者が罰せられることなく行動し、軍がその権威を執行する支配システムであるということだ。
同氏は現在、2028年の大統領選への出馬を検討している。同氏は、自身の政党のエスタブリッシュメントは「パレスチナ、ガザ、イスラエルがどれほど道徳的試練となっているかについて、まったく理解していない」と述べた。
この事件がワシントンに突きつける問いは新しいものではないが、今やより鋭くなっている。アメリカ製の小銃を持つ武装した入植者がアメリカ合衆国下院議員を拘束し、イスラエル軍が入植者の側に立つ:アメリカはヨルダン川西岸地区で一体何を支援しているのか。
雅子 訳

