
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は火曜日、2つの戦争を胸にホワイトハウスに入った。その両方に今や米国が関与している。
ウクライナ紛争と米国・イスラエルの対イラン戦争が物理的に収束しつつあるこの瞬間に、ゼレンスキー氏とドナルド・トランプ氏の会談が実現した。先週、ウクライナはカスピ海でイランの船舶を攻撃し、両戦域を初めて直接結びつけた。イランは激怒し、テヘランの外相は攻撃は看過できないと述べた。
この収束は両戦争の政治力学を変えている。米上院は火曜日、新たな対ロシア制裁案の採決を行う予定だ。1年前なら注目に値しなかったであろうこの措置は今や、ワシントンが2つの大規模紛争を同時に支えられるのかという深い問いをはらんでいる。
トランプ氏は同日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も招いており、米国の戦争が複雑に絡み合っていることを浮き彫りにしている。ネタニヤフ氏とゼレンスキー氏はともにイラン支援勢力と戦っているが、米国の軍事資源の配分についてはその利害が大きく異なる。
ホワイトハウスでの会合は、トランプ氏の軍事顧問らが、米国が精密誘導弾やミサイル迎撃システムの在庫を枯渇させつつあると警告したとの報道を受けて行われた。統合参謀本部議長のダン・ケイン将軍は、兵器備蓄への悪影響について大統領に内々に警告したと、ロイター通信が関係筋の話として伝えている。
ゼレンスキー氏はまた、米国連邦議会議事堂を訪れ、全上院議員100人を前に演説し、継続的な支援を訴える。しかし国防総省は、承認されたウクライナ向け資金4億ドルの支出を2029会計年度まで完了しないと議会に伝えており、ウクライナ支援がもはやバイデン政権時代のような優先事項ではないことを示唆している。
皮肉な見逃しようがない。トランプ氏は戦争を終わらせることを約束して就任したのであり、始めるためではなかった。しかし米国は今やイランで戦い、レバノンでのイスラエルの作戦を支援し、ウクライナにロシア対抗のための物資を供給し、イランとの攻撃中断が崩壊すれば中東紛争が拡大する可能性に直面している。
ゼレンスキー氏にとって、状況判断は変わった。ウクライナはロシアと戦うために米国の武器を必要としている。しかし米国の兵器庫は、トランプ氏が終わらせるのではなくエスカレートさせることを選んだ別の戦争で枯渇しつつある。
雅子 訳

