
ドナルド・トランプ米大統領は13日、殺害された最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の葬儀で参列者らが米大統領の暗殺を公然と呼びかけたことを受け、イランに対し「ミサイル1000発」による威嚇を行った。
「ミサイル1000発はロックされ、装填され、イラン・イスラム共和国に向けられている。イラン政府がその脅しに行動を起こせば、さらに数千発が即座に続く」とトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿。さらに米軍は「イランの全地域を完全に壊滅させ破壊するだろう。アッラーに賛美あれ!」と付け加えた。
この威嚇は、米軍によるイランへの数日間の空爆と、イランによるバーレーン、クウェート、カタール、ヨルダンにある米軍基地への報復攻撃を受けたものである。直接の引き金は今週初め、イランがホルムズ海峡で3隻の船舶を攻撃したことであり、これを受けて米国はイラン国内の約140の目標を攻撃した。
トランプ氏は自身を「暗殺する、あるいは暗殺を試みる」脅威について言及した。ハメネイ師の数日間にわたる葬儀では、参列者がトランプ氏とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の殺害を求めるポスターや横断幕を掲げていた。86歳だったハメネイ師は、戦争の発端となった2月28日の米イスラエルによる最初の空爆で死亡した。
全米イスラム関係評議会はこれに先立ち、イラン破壊を脅しながらアラビア語の宗教的フレーズを繰り返し使用するトランプ氏の「イスラム教への歪んだ嘲笑」を批判している。
このレトリックの背後には、ホルムズ海峡をめぐる具体的な対立が存在する。米国高官はイランに対し、海峡を開放すると宣言し、船舶が攻撃されないことを保証する公式声明を出すよう要求してきた。テヘランはこれを拒否し、海峡は依然としてイランの管理下にあり、船舶は国際水路として扱われてきた数十年の慣例を覆し、通過料を支払わなければならないと主張している。
米国高官はまた、将来の核合意を、イランが先に海峡での船舶攻撃を停止することに結びつけている。兵器級に近い高濃縮ウランの在庫をイランが引き渡すよう要求している。イランは繰り返し拒否し、核開発計画は平和的であると主張している。IAEAは、イランが兵器開発計画を持たずにこれほど高濃度のウラン濃縮を行っている唯一の国であると指摘している。
イランのアッバス・アラグチ外相は、イランがドルでの原油販売を可能にする免除措置を打ち切ったことで、米国が暫定合意に違反していると非難した。「現実を直視しよう。相互遵守しかありえない」と同氏はXに投稿した。
6月に戦争を停止させた停戦は、明らかに綻びを見せている。トランプ氏は今週初めに停戦は「終わった」と宣言した。トランプ氏の言葉を借りれば、数百発のミサイルが「ロックされ、装填されている」。どちら側がハッタリを弄しているのか、その答えは数日中に出るかもしれない。
雅子 訳

