
イランは12日、5つの湾岸諸国に対してミサイルと無人機による攻撃を実行し、ホルムズ海峡を「追って通知があるまで」封鎖すると宣言した。米国との戦争が新たな、より危険な段階に突入した。
テヘランは、米軍施設を置くバーレーン、クウェート、ヨルダン、カタール、オマーンへの攻撃の責任を主張した。今回の攻撃は、今週の第3波となる米国の爆撃への報復であり、米軍は5つの港湾都市とブーシェフル州の140の軍事目標を攻撃していた。
カタール軍は、イランの弾道ミサイル9発を迎撃したと発表。イランのミサイル3発がヨルダン国内に落下し、軽微な物的損害が出たが死傷者はなかった。クウェートは弾道ミサイル2発と無人機13機の迎撃を報告。UAEは防空システムを発動した。カタールでは砲弾の破片で1人が負傷した。
「これは地域の緊張と不安定を悪化させる極めて危険なエスカレーションである」とクウェート外務省は声明で述べた。
攻撃と同時に、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡の封鎖を宣言し、世界の石油とガスの約20%が通過する航路を閉鎖した。イランの要求は、船舶はオマーン海域を通る米国推奨ルートではなく、イラン海域を通るルートを使用しなければならないというものだ。
今回の応酬の引き金は、キプロス船籍のMV GFSギャラクシー号への革命防衛隊の攻撃だった。同船は深刻な機関室の損傷を受け、乗組員1人が行方不明となり、乗組員は船を放棄した。米中央軍は、140のイラン拠点を「地上・海上の戦闘機、無人機、及び海軍艦艇から発射された精密弾薬で」攻撃したと発表した。
爆撃はブーシェフル州の5都市、アサルーイェ、ディール、ブーシェフル、ダシュティ、タンゲスタン、そしてヤスージの軍事施設を標的とした。バンダルアッバース、シリク、チャーバハール、バンダレ・デイルの各港湾都市も爆撃された。
イランの対応は調整され多面的だった。米軍基地を置く湾岸諸国への直接攻撃、世界で最も重要なエネルギー通路の封鎖、そして新最高指導者モジタバ・ハメネイ師が父親暗殺の復讐は「必ず実行される」と公に宣言したことである。
インドは、イランによるGFSギャラクシー号攻撃を非難し、同船には11人のインド人船員が乗船していたと発表した。10人が救出され、1人が行方不明となっている。
しばしばイランと西側の仲介役を務めるオマーンは、自国領土への攻撃を非難した。湾岸諸国は、米国とイランの間に挟まれ、米軍基地を受け入れながらも戦争への関与を望まず、自ら制御できない紛争の最前線に立たされている。
雅子 訳

