
教皇レオ14世は、米国での最初の主要演説において、移民を受け入れてきた米国の歴史を称賛し、ドナルド・トランプ大統領の大量強制送還政策とは明確に対照的なメッセージを発した。独立宣言250周年を翌日に控え、フィラデルフィアで演説した教皇は、アメリカ人に対し独立宣言の理想に応えるよう促した。
教皇は、米国における「自由への愛」が同国に「自らの枠を超えて目を向け、大きな犠牲を払って国境の向こう側の自由の大義を擁護する」よう鼓舞してきたと述べた。しかし、その使命は単純ではなかったと認め、そのような理想を体現する社会を築くことは「常に容易だったわけではなく、多くの点で今なお進行中の作業である」と指摘した。
そのタイミングは意図的だった。トランプ氏は建国記念日の祝賀行事のため教皇を米国に招待していた。ホワイトハウスが国家的な誕生日であると同時に政治的な舞台として位置づけたワシントンでの一大イベントである。しかしレオ14世はこれを辞退し、代わりにフィラデルフィアと、地中海移民危機の象徴となったイタリアの島ランペドゥーサを訪問することを選んだ。前任の教皇フランシスコは2013年、ローマ以外での最初の公的な訪問先をランペドゥーサとし、移民に対する「無関心のグローバル化」を非難していた。
レオ14世がホワイトハウスの祝賀行事よりも移民を優先した決断は、明白なシグナルを送っている。米国生まれの初めての教皇であり、米国の憲法的理想によって形成された人物が、自国がそれらの理想にどのように応えているのかを公然と問いかけているのである。
全米憲法センターは今回の訪問に際し、レオ14世に自由勲章を授与した。同センターは、「世界中で宗教の自由、良心と表現の自由を促進する彼の生涯にわたる活動は、米国の建国の父たちが最初の修正条項に謳った理想である」と評した。同センターのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるジュリー・シルバーブルック氏は、レオ14世は「米国の理想によって独自に形成された世界的リーダー」であり、「さまざまな信仰の伝統を持つ人々を結びつけ、すべての人間に内在する尊厳への信念を反映している」と述べた。
教皇と大統領の対立は今回が初めてではない。今年初め、トランプ氏は教皇が彼の政権の強制送還政策を批判した後、レオ14世を「弱い」と評した。レオ14世は特徴的な抑制をもって応じた。「私はトランプ氏を恐れていません。」
しかし、フィラデルフィアでの演説は事態をさらに深刻化させた。レオ14世はトランプ氏の名を直接挙げなかったが、その必要はなかった。世界の14億人のカトリック教徒の指導者が、アメリカ独立発祥の地に立ち、同国の建国の理想は「まだ進行中の作業である」と述べるとき、そのメッセージの標的は明らかである。
タイミングは特に象徴的である。2026年7月4日は単なる独立記念日ではない。建国250周年という、ホワイトハウスが数カ月前からトランプのアメリカを展示するイベントとして準備してきた日なのである。教皇がその週をワシントンではなくランペドゥーサで移民とともに過ごす決断は、国の道徳的リーダーシップがどこに向けられるべきかについての声明である。
米国のカトリック教徒にとって、この演説はおなじみの緊張を生み出している。彼らの多くはトランプ氏に投票し、カトリック票は2024年選挙における同氏の連合の重要な構成要素だった。今、彼らの教皇は、米国の最も優れた伝統とは大統領が解体しようとしているものであると伝えている。世論調査によれば、米国のカトリック教徒の過半数がより厳格な移民執行を支持しており、それがレオ14世のメッセージと対立している。教皇は発言前に会衆の意見を聞いているわけではない。そしてそれがまさに重要な点である。彼は政治的な立場ではなく、道徳的な立場から語っているのであり、これら二つの視点の間の乖離がこれほど可視化されたことはこれまでにほとんどなかった。
雅子 訳

