米軍がイランの原子力発電所近くを爆撃、バーレーンとクウェートでサイレン鳴り響く

米軍は7月8日と9日、イランの5州にわたる標的を攻撃し、その中にはブーシェフル原子力発電所近くの地点も含まれていた。イラン原子力機関は、現地時間21時08分に「発電所の敷地内に発射体が命中した」と確認した。

イラン当局者によれば、発電所自体に損傷はなく、現場での死傷者の報告もなかった。しかし、原子力施設近くを攻撃することの象徴的な意味は看過できない。

2月に戦争が始まって以来、ブーシェフルが攻撃されたのは今回で4度目。これまでの攻撃は3月18日、3月24日、4月4日に発生し、最後の攻撃では警備員1名が死亡したことが国際原子力機関によって確認されている。

イラン国営メディアによれば、標的となった5州で14人が死亡、78人が負傷した。保健省広報センターのトップであるホセイン・ケルマンプール氏は、負傷者のうち47人が現在も入院中と述べた。

攻撃された場所

今回の攻撃は、イランがホルムズ海峡で民間船舶3隻を攻撃した後、7月7日に開始された作戦の第2波と第3波であった。CENTCOMは2日間で170以上の軍事施設を攻撃したと発表した。

7月9日の標的は以下の通り:

  • バンダレ・アッバース:イラン南部の主要港湾都市。8回の爆発が報告された。漁業用桟橋が攻撃され、イランメディアは魚市場の背後から黒煙が立ち上り、漁船が炎上していると報じた。
  • チャーバハール:オマーン湾に面した戦略的港湾。海上交通管制塔と倉庫が標的となった。破片が病院を直撃し、送電線に損傷を与えた。チャーバハール自由経済区は倉庫の避難を開始した。
  • シーリーク:漁業・商業港で複数の爆発。イランの報告によれば、敵の発射体により数名が負傷した。
  • コナラク、ジャスク、アブー・ムーサー島:3地点すべてで爆発が報告された。
  • イランシャフル:空港が攻撃された。トランプ大統領は標的を確認し、同空港が部分的にIRGC航空宇宙軍によって使用されていたと述べた。
  • ブーシェフル州:IRGCの兵営が破壊されたと報告されている。

米当局者はエルサレム・ポストに対し、「すべてはイランの対応次第だ。彼らが発射を続ければ、昨夜の出来事は毎日あるいは毎週の出来事になりかねない」と語った。

湾岸全域にサイレン

攻撃が行われる中、ミサイル警報サイレンがバーレーン、クウェート、カタール、ヨルダンで鳴り響いた。

バーレーン内務省は市民と居住者に対し「冷静を保ち、最寄りの安全な場所に向かう」よう求めた。クウェート軍は「敵対的なミサイルおよび無人機攻撃に対処している」と発表した。クウェート外務省はイランの報復攻撃を「緊張緩和の取り組みを組織的に損なう、繰り返される不法なイラン攻撃」として非難した。

イランのIRGCは、バーレーンの米第5艦隊司令部やクウェートのアリ・アル・サレム空軍基地を含む85の米軍施設を攻撃する共同ミサイル・無人機作戦を開始したと主張した。また、ブーシェフル州上空で米軍MQ-9リーパー無人機を撃墜したとも主張している。

イランのアッバス・アラグチ外相はXに「安全でいたければ我々の地域から立ち去れ」と投稿した。

ルールなき戦争

ブーシェフル近くへの攻撃は、双方がタブーとしてきた一線を試すものであるため、特に危険だ。原子力発電所の近くを攻撃することは、偶発的な場合でも、イランと米国の紛争をはるかに超えるリスクを伴う。原子炉の格納容器に直撃すれば、湾岸全域に放射性物質が放出される可能性がある。

どちらの側も意図的にその一線を越えたことを認めていない。イランは発電所に損傷はなかったと主張し、米国はブーシェフル攻撃について具体的にコメントしていない。しかし、それが実際に起こったという事実自体が、過去4ヶ月間紛争を制限してきた規範が急速に崩壊していることを示している。

トランプ大統領は7月8日、アンカラでのNATO首脳会議で停戦を「終了」と宣言した。それ以降の攻撃は、それ以前のどの攻撃よりも大規模で、広範囲にわたり、破壊的である。イランは周辺諸国の米軍基地を標的にすることで応酬しており、バーレーンとクウェートを制御不能な紛争のさらに深みへと引きずり込んでいる。

停戦は死んだ。次に来るものはさらに悪いものになるかもしれない。

雅子 訳

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