
中国のZhipu AI(Z.ai)は、オープンウェイトのGLM-5.2モデルが、一般的な推論タスクでは依然として遅れをとっているものの、サイバーセキュリティの脆弱性検出においてAnthropicのMythosに匹敵すると主張している。
The Vergeが報じたこの主張は、AIモデル競争における重要な新たなフロンティアを示している。GLM-5.2は6月にコード作成に特化したモデルとしてリリースされ、100万トークンのコンテキストウィンドウとMITライセンスを備え、世界中どこでもセルフホスティング、ファインチューニング、商用利用が自由に可能である。独立したベンチマークでは、コーディングタスクにおいてGPT-5.5に約6分の1のコストで匹敵することが示された。
サイバーセキュリティの側面はより新しい。バグ発見ベンチマークでGLM-5.2をMythosと比較テストした研究者らは、脆弱性検出において両モデルの差が大幅に縮まったことを発見した。ただし、Mythosは汎用的な推論において依然として優れている。GLM-5.2のMITライセンスとコスト面の優位性(Mythosのプレミアム価格に対し、入力トークン100万あたり約1.40米ドル(約1.10ポンド))を考慮すると、このモデルは、これまで高度なAIセキュリティツールが高すぎると感じていた中規模企業の参入障壁を下げる可能性がある。
Z.aiは、米国の輸出規制によって生じたギャップに参入した複数の中国AIラボの一つである。AnthropicのMythos 5は、米国政府の命令を受けて6月に外国人向けに一時的に無効化され、米国管轄外のモデルへの需要を生み出した。Z.aiや他の企業は、オープンウェイトリリースを、ワシントンによって無効化できない sovereign AI の代替手段として位置づけている。
Z.aiのサイバーセキュリティに関する主張を検証するには、独立したベンチマークが依然として必要である。標準化されたテストが大規模なMythosに対するパフォーマンスを確認するまで、初期の報告は暫定的なものとして扱われるべきである。
出典: China’s Z.ai claims it can match Mythos on cybersecurity (The Verge、2026年6月28日); Zhipu AI releases GLM-5.2 (DataNorth、2026年6月18日)
雅子 訳

