
Intelは2026年7月13日、アイルランド・キルデア州のレイクスリップ拠点を拡張するため、50億ユーロ(57億ドル)の投資を発表した。Intel 3プロセスノードで製造するXeon 6および次世代Xeonサーバープロセッサの生産能力を拡大する。この動きは、同社がドイツ・マクデブルクとポーランド・ヴロツワフの工場計画を中止してからおよそ1年後に行われた。
この投資により、既存の工場設備がアップグレードされ、レイクスリップ拠点の生産能力が最大化される。Intelのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼Intel Foundry責任者のNaga Chandrasekaran氏は、これをファウンドリ顧客へのコミットメントの表れだと述べ、「私たちは単に重要製品の生産量を増やしているだけではありません。アイルランドが世界最先端の製造エコシステムの最前線にあり続けることを確実にしているのです」と声明で語った。
今回の拡張は、AIインフラ構築に牽引されたサーバープロセッサ需要の急増に対応するものだ。GPUがAI分野の主役となってきたが、AIエージェント向けワークロードにおけるCPU需要の再燃により、IntelはXeonクラスチップの生産能力拡大を迫られている。レイクスリップ拠点は現在約4,900人を雇用し、1989年にIntelがアイルランドで事業を開始して以来、累計300億ユーロ超の投資を受けている。
アイルランドのMicheál Martin首相は、この投資を「アイルランドに対する力強い信認」であり、欧州の半導体サプライチェーンの回復力を強化するものだと評価した。
今回の発表は、2026年4月にIntelがApollo Global Managementからアイルランド拠点の株式を142億ドルで買い戻し、同拠点の完全所有権を回復したことに続くものだ。この施設はイスラエル国外で最も先進的なIntelの製造拠点の1つであり、同社が主力ファウンドリ製品として位置づけるIntel 3プロセス技術を採用している。
Intel株は過去12か月で370%以上急騰したが、最近の高値からはテクニカルな調整局面に入っている。同社は7月23日に四半期決算を発表する予定だ。
Sources: Intel’s big $5 billion bet on Ireland aims to right the wrongs of the canceled Magdeburg complex (Tom’s Hardware, July 2026); Intel Pours $5.7 Billion into Ireland Fab Expansion (BigGo Finance, July 13, 2026)
雅子 訳

