
AIによるメモリ不足がリビングルームにまで及んでいる。Rokuは、米国で1億以上のストリーミング世帯を持つ最も人気のあるストリーミングプラットフォームであり、ハードウェア製品の価格を最大60%引き上げている。
Roku Streaming Stick 4Kは50ドルから80ドルに値上がりし、上昇率で最大となった。Roku UltraとStreambar SEはともに50ドル値上がりし、100ドルから150ドルとなった。エントリーレベルのRoku Streaming Stickも30ドルから40ドルに値上げされた。Rokuはウェブサイトで旧価格を「期間限定」と表示しているが、新価格がいつ完全に施行されるかは明らかにしていない。
同社は、業界が「RAMageddon」と呼ぶ、飽くなきAI需要によって引き起こされた世界的なメモリチップ供給逼迫に対応して価格を調整するハードウェアメーカーの増加リストに加わった。Appleは6月下旬にMacとiPadの価格を最大300ドル引き上げ、Xboxも最大151ドルの値上げを行い、Frameworkは今週初めにLaptop 13 Proのメモリ価格をほぼ倍増させた。共通する要因はDRAMとNANDフラッシュである。AIのトレーニングと推論は大量の高帯域幅メモリを消費し、同じチップを使用する消費者向けデバイスの供給を圧迫している。
Rokuの計算
北米で支配的なストリーミングプラットフォームであるRokuの立場は、その価格引き上げを重要な指標としている。100ドルであれば、Roku Ultraはコードカッターにとって簡単なおすすめだった。CNETはその価格で「間違いなく最高のRoku」と評していた。150ドルになれば、計算は変わる。Google TV Streamerは、以前と同じ100ドルという価格で、少なくとも自社のメモリコストが改定を迫られるまでは、100ドル以下のより魅力的な選択肢となる。
これらの値上げは、FoxがRokuの220億ドルでの買収を完了してからわずか数週間後に行われ、価格圧力に企業再編の側面が加わっている。Rokuはコメントの要請に応じなかった。
消費者にとって業界からのメッセージは一貫している。メモリチップに依存するデバイスの現在の価格を見ても、それが続くという保証はない。Apple TV 4Kはすでに129ドルから199ドルに上昇し、128GBバージョンは249ドルに達している。かつては価格の安さを競っていたストリーミングハードウェア市場は、下限が変わったことを実感している。
出典: 「Roku Hikes Hardware Prices by Up to 60%」(CNET、2026年7月24日、Ty Pendlebury執筆); 「Apple raises Mac/iPad prices up to $300 as AI-driven memory shortage bites」(Bloomberg/The Verge、2026年6月26日)
雅子 訳

