
Hotmailは今月で30周年を迎え、その存続期間中に作成された推定4億の@hotmail.comアドレスは今も動作している。たとえそのほとんどが何年もログインされていなくても。
このサービスは1996年7月4日、Sabeer BhatiaとJack Smithによって設立された。名称はHTML(HoTMaiL)の頭字語をもじったもので、あらゆるブラウザからアクセス可能な初の無料ウェブベース電子メールサービスであることを示すために選ばれた。当時、ほとんどの電子メールはEudoraやPegasus Mailのような専用デスクトップソフトウェアを必要としていた。
マイクロソフトは1997年12月、約4億米ドル(インフレ調整後で現在約7億8000万米ドル)でHotmailを買収した。当時のユーザー数は850万人だった。ブランドが16年後に廃止されるまでに、その数は4億を超えていた。
ブランドそのものは10年以上前に姿を消した。マイクロソフトは2012年にOutlook.comを立ち上げ、2013年5月に全Hotmailアカウントの移行を完了した。インターフェースもバックエンドも表札も変わったが、アカウント自体はそのまま残った。すべてのフォルダ、連絡先、カレンダーエントリ、古いメールは自動的に転送された。何も削除されなかった。@hotmail.comのアドレスは単にOutlook.com内のエイリアスになった。
つまり、何億もの古い受信トレイが今もマイクロソフトのサーバーに保存され、元の@hotmail.comの認証情報でoutlook.comからアクセス可能なのである。1990年代後半のチェーンメール、初期のソーシャルネットワークの招待状、忘れられたメーリングリストの購読、そのすべてが移行によって保存されたまま残っている。
変わったのは、それらのアドレスに届く新しいメールの量だ。スパムフィルターは劇的に改善され、ほとんどのメーリングリスト、ニュースレター、通知は人々が実際に使うアドレスにリダイレクトされている。多くのユーザーにとって、30年前のHotmailアカウントは静かなデジタルアーカイブと化している。技術的にはアクティブだが、ほとんど何も受信せず、アカウントが長期間休眠状態にならない限りアドレスを無効化しないというマイクロソフトの方針によって維持されている。
基盤となるプラットフォームには、Hotmail全盛期には存在しなかった最新機能も蓄積されている。二要素認証、Office 365統合、ネイティブのカレンダーとタスク管理、15GBの無料ストレージ、そして機械学習を活用した高度なスパムフィルタリングだ。バックエンドは現在、Microsoft Entra ID、Exchange Online、OneDrive、Teamsと完全に統合されている。
古いドメインは今も解決される。ブラウザにhotmail.comと入力すると、過去13年間と同様にoutlook.live.comにリダイレクトされる。
出典:30 years later, my Hotmail email address still works (TechRadar, 2026年6月); Outlook.com (Wikipedia)
雅子 訳

