はやぶさ2、地球から1億キロ離れた二頭小惑星「とりふね」の驚異的な画像を撮影

はやぶさ2、地球から1億キロ離れた二頭小惑星「とりふね」の驚異的な画像を撮影

日付: 2026-07-07

日本の探査機はやぶさ2が小惑星とりふねの驚くべき画像を地球に送信し、コンタクトバイナリ、すなわち二つの明確な葉状部がピーナッツ形状に融合したものであることが明らかになった。この画像は7月5日、地球から1億キロメートル(6200万マイル)離れた地点での高速フライバイ中に撮影された。

探査機の光学航法カメラ(ONC-T)が撮影したこの画像は、幅約450メートルの小惑星を鮮明に捉えており、首部で結合された同サイズの二つの葉状部が様々な大きさの岩石に覆われている様子が確認できる。この形状は地上測光が以前に示唆していたことを裏付けるものであるが、フライバイ画像はとりふねのコンタクトバイナリの性質を直接視覚確認した初めてのものとなる。

!コンタクトバイナリの二葉状形状を示す小惑星とりふねのONC-T光学画像

とりふねの可視光ONC-T画像。岩石に覆われた二つの融合葉状部を写す。クレジット: JAXA / 東京大学 / 千葉工業大学 / 東京科学大学 / AIST / パリ天文台 / IAC

JAXAはまた、TIR装置による熱赤外線画像を公開し、小惑星表面の温度差を示している。首部付近の影になった割れ目では低温域、太陽に面した表面では高温域が確認された。

!とりふねの温度勾配を示すTIR熱赤外線疑似カラー画像

とりふね全体の温度勾配を示すTIR中間赤外線疑似カラー画像。クレジット: JAXA / 前橋工科大学 / 千葉工業大学 / 会津大学 / 北海道教育大学 / AIST

JAXAの元画像は、はやぶさ2プロジェクトのウェブサイトからも入手可能: JAXA とりふね画像ページ

1億キロからの精密ショット

このフライバイは、これまでで最も接近した高速小惑星遭遇の一つであり、探査機は小惑星の中心から約10キロメートルの距離を、相対速度秒速5キロメートル(時速1万1180マイル)で通過した。JAXAの運用チーム責任者である三桝裕也氏は、この挑戦を「北海道の北本島にある1円玉を、最南端の沖縄県の島から射撃する」ようなものと表現した。

「こんなに美しい画像が撮れたことに、ただただ感動しています」と三桝氏は7月6日のJAXA記者会見で述べた。「鳥肌が立ちます。」

探査機は接近時に4つの機器(ONC-T光学カメラ、TIR熱赤外線イメージャ、NIRS3近赤外分光計、LIDARレーザー高度計)を使用した。これまでに光学画像と熱画像のみがダウンリンクされており、残りの科学データは今後の運用で送信される予定である。

りゅうぐうからとりふねへ、そしてその先へ

はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられ、2020年12月に小惑星りゅうぐうから5.4グラムのサンプルを地球に届けた。とりふねフライバイは、はやぶさ2#(「Sharp」とも呼ばれる)と命名された拡張ミッションの最初の主要マイルストーンである。探査機は打ち上げ以来、約107億キロメートルを飛行している。

とりふね : 「神の船」を意味する日本の神話にちなんで命名される以前は(98943) 2001 CC21と指定されていた : アポロ群に属するS型(石質)地球近傍小惑星で、自転周期は約5時間である。このフライバイはまた、将来の運動衝撃ミッションに必要な高速光学航法技術を試験する、惑星防衛の技術実証としても機能した。

はやぶさ2#の次の目標は、直径約30メートル、5〜10分という極めて高速な自転周期を持つ小型小惑星1998 KY26である。探査機は2027年と2028年の2回の地球スイングバイを経て、2031年7月頃に到着する見込みである。成功すれば、1998 KY26は探査機が訪れた最小の小惑星となる。


雅子 訳

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