GoogleのAI設備拡大により2025年の電力使用量が37%増加

Googleの年間電力消費量は2025年に37%増加し、同社史上最大の年間増加率を記録した。これは、同社自身が「送電網の脱炭素化のペースを上回る速さで加速している」と認めるAIインフラ整備によるものである。

この数値は、6月30日に公開されたGoogleの2026年環境報告書によるものだ。Googleのデータセンターは2025年に4200万メガワット時の電力を消費し、2024年の3060万MWhから増加。総電力使用量は2019年比で250%以上となった。同社はこの増加について、Google Cloudの成長、YouTubeの動画ストリーミング、AI製品・サービスを支えるデータセンター建設を要因として挙げている。

規模感を把握すると:Googleのデータセンターだけで、ニュージーランド、デンマーク、ナイジェリアなどの国全体と同等の電力を消費している。

消費量の急増にもかかわらず、Googleは事業活動に伴う排出量(スコープ2)が同期間に実際には2%減少したと報告した。同社は、2025年に1200万キロワットを超える新規クリーンエネルギー契約を締結したことでこれを達成したと述べている。これは過去2年間の調達量を合わせた数を上回り、同社史上最大の年間総量となっている。

しかし、気候変動に関する計算は維持が難しくなってきている。電力関連の排出量は2024年比でわずか3%の減少にとどまり、前年の12%減と比較して悪化している。Googleはかつてない速さでクリーンエネルギーを購入しているが、改善ペースでは依然として後退している。

Googleの総温室効果ガス排出量は2025年に18%増加し、同社がこれまでに報告した中で最大の年間増加率となった。これは主にデータセンターの運用そのものではなく、AIチップとサーバーの製造によるものである。これはGoogleが電力調達ほど容易にはコントロールできないサプライチェーンの問題である。

同社は効率面での明るい材料を一つ挙げている:Gemini Appsのテキストプロンプト中央値は、12カ月前と比較して33分の1のエネルギー使用量、44分の1の二酸化炭素排出量となり、ハードウェア、ソフトウェア、モデルの改善による成果である。

「当社は、豊富で手頃な価格のクリーンエネルギーを世界的に拡大し、排出量削減につながる技術革新を推進することに引き続き注力する」とGoogleは報告書に記している。

出典:Google’s AI buildout drove 37% increase in electricity use in 2025(Ars Technica、2026年7月2日);Google 2026 Environmental Report(Google、2026年6月30日)

雅子 訳

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