
欧州の衛星航法システム「ガリレオ」に2機の新しい衛星が加わり、公式に実用化された。これにより、打ち上げ待ちの第一世代宇宙機はわずか4機となった。
SAT 33とSAT 34は、昨年12月17日にアリアン6ロケットで一緒に打ち上げられ、5月と7月にそれぞれEU宇宙プログラム安全保障認証委員会から運用認可を受けた。SAT 34の認可は7月23日に行われ、L14ミッション衛星のコンステレーションへの完全配備が完了したことを示す。
ほぼ完璧な軌道投入
この打ち上げは、ESAがガリレオ史上最も正確な軌道投入と評したもので、ほぼ完璧な投入によりアリアン6の高性能が確認された。ガリレオは、同一質量の衛星を同一軌道に4つの異なるロケットファミリー(ソユーズ、アリアン5、ファルコン9、そして今回のアリアン6)で飛行させた唯一のプログラムである。
衛星分離は打ち上げから約4時間後に行われ、その後シグナル捕捉と太陽電池アレイ展開が実施された。ドイツのガリレオ管制センターのミッションオペレーターはその後数ヶ月かけて衛星の試運転段階を進めた。
2024年初頭、衛星はベルギーのレデュにあるESAの軌道上試験局に初めての宇宙信号を送信し、ペイロード試験キャンペーンが開始された。チームは航法ペイロード、原子時計、トランスポンダー、セキュリティ機能を構成・検証するとともに、衛星を高度23,222キロメートルの正確な軌道スロットに移動させた。
コンステレーションの現状
ガリレオは世界で最も精密な衛星航法システムであり、2016年の公共サービス開始以来、世界中で50億台以上のスマートフォンユーザーに利用されている。欧州単一市場で販売されるすべてのスマートフォンはガリレオ対応が保証されており、鉄道、海事、農業、金融の時刻同期、救助活動に使用されている。
現在34機の衛星が運用されており、コンステレーションは強化されたシステム冗長性と継続的なデータ提供を実現している。第一世代ガリレオ衛星はあと4機の打ち上げが残っており、次回ペアは2026年末に予定されている。
ガリレオは欧州連合の旗艦プログラムであり、欧州委員会が管理・資金提供を行っている。ESAは宇宙・地上システムの設計、開発、認定を主導し、打ち上げの調達を行っている。EU宇宙計画機関がサービスプロバイダーを務めている。
雅子 訳

