
スペースX、10万基のGen3スターリンク衛星を申請 — 1基あたりテスラ・モデル3以上の重量
日付: 2026-07-11
注目画像: 低軌道で太陽電池パネルを展開するスターリンク衛星の想像図;クレジット:スペースX
スペースXは、最大10万基の次世代衛星からなるコンステレーションについて、米連邦通信委員会(FCC)に申請書を提出した。これは既に軌道上にあるスターリンク衛星群の10倍に相当する。天体物理学者のジョナサン・マクダウェル氏がソーシャルメディアで指摘したこの申請書は、高度320〜480キロメートルで運用される「Gen3 NGSO」システムについて説明している。
新たな衛星は、スペースXが現在運用しているどの衛星よりも格段に大型化する。各Gen3衛星の重量は2,000〜2,500キログラム(4,400〜5,500ポンド)で、300〜400平方メートル(3,230〜4,300平方フィート)の太陽電池パネルを搭載する。比較すると、現在のV2ミニ・スターリンク衛星は1基あたり約800キログラムで、太陽電池面積は約116平方メートルである。
この大型化により、Gen3衛星は現在1回のミッションで約29基のV2ミニを打ち上げているファルコン9での打ち上げが不可能となる。代わりに、このコンステレーションは飛行試験が続いているスペースXの次世代ロケット「スターシップ」に完全に依存することになる。
メガコンステレーションからギガ・コンステレーションへ
スペースXは現在、低軌道で約10,800基のスターリンク衛星を運用しており、FCCから約4,000基のGen2追加衛星の承認を既に得ている。10万基のGen3発注が認可されれば、承認済み衛星群は合計11万4,000基を超え、全宇宙機関・企業がこれまでに打ち上げた衛星の総数を大きく上回ることになる。
この申請は、スペースXが「スターマインド」と呼ばれるさらに野心的な構想を追求する中で行われた。これは100万基のAIコンピューティング衛星を軌道上データセンターとして運用する別計画である。イーロン・マスク氏は2026年2月、この構想を「カルダシェフ・レベルII文明への第一歩であり、太陽の全力を活用しつつ、今日の数十億人のためのAI駆動アプリケーションを支え、人類の複数惑星にわたる未来を確保するもの」と述べている。
軌道混雑への懸念
批判派は、衛星コンステレーションの急速な拡大に対して複数の異議を唱えている。天文学者らは、数万基の明るく反射性の高い宇宙機が地上の望遠鏡観測、特にベラ・C・ルービン天文台で計画されている広視野サーベイに干渉すると警告している。環境団体は衛星再突入の大気圏への影響を指摘し、野生生物と暗闇の空を守る活動家らは光害と自然な夜空の喪失を訴えている。
アマゾンのプロジェクト・カイパー、ブルーオリジン、その他複数の事業者も、それぞれ数千基規模の低軌道ブロードバンド・コンステレーションを展開している。複数のメガコンステレーションが軌道安全性、電波干渉、宇宙環境に与える累積的影響は、規制上の議論の対象となっている。
FCCはGen3申請の審査スケジュールをまだ発表していない。
雅子 訳

