AI駆動のチップ不足が深刻化、お気に入りのガジェットが再び値上がり

家電製品の新たな値上げラウンドが進行中である。その原動力は、メモリチップに対するAI業界の飽くなき需要であり、電話、コンピュータ、ゲーム機への供給を転用している。

Appleは6月、メモリコストを理由にMacとiPadの価格を最大300米ドル(約240ポンド)引き上げた。Xboxも最大151米ドル(約122ポンド)の値上げで追随。Dellを含むPCメーカーは6~8%の値上げを実施した。アナリストはさらなる値上げが来ると予測している。

問題の根底にあるのは、世界最大のメモリメーカー3社(Samsung、SK Hynix、Micron)が生産能力をどのように配分するかという構造的な変化である。AIデータセンターは、AIアクセラレータパッケージに直接搭載される高帯域メモリ(HBM)を大量に必要としており、消費者向けデバイスに使用される標準的なDRAMやNANDチップよりもはるかに高いマージンを誇る。

IDCはこの変化を「世界のシリコンウェーハ容量の、潜在的には恒久的な戦略的再配分」と表現している。トップメモリメーカーはHBMとエンタープライズ向け製品を優先しており、ノートPC、スマートフォン、ゲーム機向けのDDR5 DRAMやNANDフラッシュに割り当てられるウェーハは減少している。

メモリは中級スマートフォンの部品原価総額の15~20%、高級フラッグシップモデルでは10~15%を占める可能性がある。メモリ価格が高騰する中、メーカーは価格を上げるか、仕様を落とすか、あるいはその両方を迫られている。

影響は均一ではない。AppleとSamsungは市場リーダーとして長期供給契約を結んでおり、値上げの最悪の影響を部分的にヘッジしている。しかし、中小のPCベンダー、自作PCビルダー、そして下位層のAndroidメーカーが最も大きな打撃を受けている。IDCは、平均的なPC販売価格が、穏健シナリオで4~6%、より悲観的な見通しでは最大8%上昇すると予想している。

業界アナリストはこの状況を「RAMageddon」と表現し、消費者がより高価な日常的な電子機器を通じて、結局はAIブームのコストを負担することになると指摘している。

ソース: All Your Favorite Gadgets Are Getting Way More Expensive … Again (Wired, 2026年7月3日); Why you’ll pay more for phones and computers in 2026 (ZDNet, 2026年1月)

雅子 訳

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