
日本は2040年までに18業種で1000万台のAI搭載ロボットを導入する国家戦略を正式化し、ロボット工学への野心を政策上の話題から資金提供された国家プログラムへと発展させた。
政府は、ソフトバンク支援のNoetraと産業技術総合研究所(AIST)が主導するコンソーシアムに、マルチモーダルな「物理AI」基盤モデルの開発を委託した。このモデルは、言語、画像、動画、センサーデータを統合的に解釈し、ロボットが事前プログラムされた動作を実行するのではなく、実世界の環境を理解して行動することを可能にする設計である。
資金調達と体制
このプロジェクトは、最大1兆円(約61億米ドル、約49億英ポンド)の公的資金を5年間で投入し、段階的なプロセスで構成される。今年度の委託額は約23億米ドル(約18.5億英ポンド)で、GX経済移行債による3873億円の配分から拠出される。最初の2年間は確約されており、以降の資金はマイルストーン達成に応じて決定されるため、プロジェクトが頓挫した場合、日本政府は撤退の選択肢を保持する。
産業界の赤沢亮正大臣は、この計画がレストラン、食品製造、医療などの分野で「社会実装を積極的に推進する」と述べた。
コンソーシアム
ソフトバンク、NEC、ソニーグループ、ホンダが過半数を出資するNoetraが主体企業となり、Preferred NetworksとAISTが参加する。富士通と楽天も参加を検討していると報じられている。この体制は、ホンダのロボット工学ハードウェアの専門知識、ソニーのイメージングセンサー、ソフトバンクのAIコンピューティングリソースを、政府主導の枠組みの下で統合するものである。
なぜ今ロボットなのか
日本の高齢化と厳格な移民政策は、複数の産業で深刻化する労働力不足を引き起こしている。日本は高齢者介護、災害対応、製造業(福島第一原発の廃炉作業を含む)において数十年のロボット工学の経験を有するが、その専門知識を拡張可能で汎用化されたロボット労働力に転換することに苦戦してきた。
この発表は、韓国が同様のロボット推進策を打ち出した数日後に行われ、産業労働への物理AI導入をめぐる地域競争の激化を示唆している。
雅子 訳
Sources: Japan’s answer to its worker shortage: An AI model for 10 million robots (AI News, July 1, 2026)

