
AMDのデータセンター事業は第2四半期に節目を迎えた。会社史上初めて売上高全体の半分以上を稼ぎ出し、前年同期比で2倍以上に拡大した。
同社が発表した2026年第2四半期の売上高は115億ドルと過去最高で、前年同期の77億ドルから50%増、第1四半期からは13%増となった。データセンター部門は67億ドルを計上し、2025年同期の32億ドルから107%増加した。EPYCサーバープロセッサーとInstinctアクセラレーターの需要が牽引した。最高財務責任者(CFO)のジーン・フー氏は決算発表で、同部門が四半期の会社売上高の58%を占めたと述べた。
他の事業はより複雑な様相を呈している。ゲーム部門の売上高は、半カスタムのゲーム機向けチップ販売の減少が響き、前年同期比31%減の7億7900万ドルとなった。クライアント部門(デスクトップ・ノートパソコン向けプロセッサー)はRyzenの好調な需要を背景に23%増の31億ドル、組み込み部門は19%増の9億7700万ドルとなった。
収益性も売上高とともに改善した。GAAPベースの粗利益率は54%に達し、営業利益は20億ドル、純利益は23億ドル(希薄化後1株当たり1.38ドル)となった。一時項目を除けば数字はさらに強くなる。粗利益率56%、営業利益31億ドル、1株当たり利益1.66ドルだ。
最高経営責任者(CEO)のリサ・スー氏は、売上高と収益性の両面で今四半期は優れていたと評価し、下半期についてはEPYC需要の加速、Instinctの導入拡大、Heliosラックスケールシステムの初期立ち上げを軸に据えた。また、AMDが事業を展開するすべての市場で、AIがコンピュート需要の幅広い拡大を牽引していると指摘した。フー氏は、下半期にはデータセンター事業がさらに速い成長を見込んでいると述べた。
今回の四半期は、AIチップ市場の首位に立つNvidiaの支配力を大きく揺るがすものではなかったが、ハイパースケーラーが購入を増やしつつある信頼できる第2の供給元としてのAMDの地位を確固たるものにした。AMDがAIインフラに賭けた投資は今、最も目に見える形、すなわち損益計算書に表れ始めている。
雅子 訳
Sources: AMD Reports Second Quarter 2026 Financial Results (AMD, Aug 4, 2026); AMD’s datacenter business is booming while gaming takes a backseat (The Verge, Aug 4, 2026); AMD earnings report Q2 2026 (CNBC, Aug 4, 2026)

