MacBook Airの納期が9月にずれ込み、Appleのメモリー不足が深刻化

AppleのベストセラーラップトップであるMacBook Airが、今年、業界全体に波及したメモリー不足に巻き込まれた最新の製品となった。ブルームバーグのマーク・ガーマン氏は週末、自身のニュースレター「Power On」で、同機の小売店での入手状況がここ数年で最も逼迫しており、Appleのオンラインストアでの注文は8月下旬の納品見込みと案内され、一部の構成では9月にずれ込むと報じた。

この時期の重なりが問題を悪化させている。Appleは3月にM5チップ搭載のMacBook Airを刷新したところで、同機は製品サイクルの中盤にあり、通常7月から8月にかけて購入を始める新学期シーズンの買い手にとって、同社最大の目玉製品でもある。Appleはすでに今年の新学期キャンペーンの開始を例年の6月から延期しており、マーケティング資料には同機について異例の「在庫状況による」という注記が含まれるようになった。ガーマン氏によると、店舗スタッフは同機の手持ち在庫が記憶にある中で最悪の水準だと話しており、一部の小売チームは教育機関向けの顧客を、代わりにエントリーモデルの14インチMacBook Proへ案内しているという。

根本原因は、年初以降にDRAMとフラッシュメモリーの価格を押し上げてきたのと同じ需要ショックだ。クラウド企業とAI企業はトレーニング用クラスター向けに高性能メモリーを消費しており、メーカーは利益率の高いそうしたチップに生産を振り向けたため、ノートパソコンやスマートフォンに搭載される汎用DRAMの供給が減少している。この圧力はまずAppleのMac miniとMac Studioに現れ、両機種は深刻なバックオーダーに陥った。6月下旬には、同社はMacとiPadの全ラインで製品サイクル中盤の値上げという異例の措置を余儀なくされたが、この値上げはiPhoneには適用されなかった。

MacBook Airの今年の価格推移は、この状況を縮図として物語っている。基本モデルは2026年を999ドルでスタートし、3月にM5が投入されると1099ドルに値上がりし、6月の値上げ後は現在1299ドルで販売されている。Appleはまた、エントリーモデルのストレージを512GBに倍増させた。これまで容量の追加に追加料金を払っていた買い手にとって値上げの影響は和らいだものの、その方向性は明確だ。

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供給を確保するため、Appleは中国国内で販売する端末について中国メーカーからのメモリー調達を提案しており、サムスンとマイクロンの在庫は他の市場向けに確保するとしている。この計画は米政権と衝突している。共和党のインディアナ州選出ジム・バンクス氏と民主党のニューヨーク州選出チャック・シューマー氏が率いる超党派の上院議員グループはティム・クック氏に書簡を送り、8月21日までにCXMTとYMTC製のメモリーを自社製品に使用しないと約束するよう要求した。その上で、同社が重要部品を米国の敵対国に依存するリスクを負っていると警告した。先週、上海で話題を呼ぶ大型上場を果たしたCXMTは、米国の輸出規制では指名されていないものの、先端製造工場を運営している。YMTCは米商務省のブラックリストに掲載されている。

Appleの製品戦略も不足に合わせて変化している。今四半期のマーケティングでは初めて、基本モデルの14インチMacBook Proに焦点が当てられており、同機は今秋予定のM6アップデートを前に小売チャネルでも販売が強化されている。同じ報道によると、再設計されたMacBook Airの登場はさらに先になる見通しだ。

短期的な見通しに改善の兆しはほとんどない。Appleの経営陣は直近の決算説明会で、供給制約は9月四半期を通じて悪化し続けると投資家に伝えた。メモリー不足の広がりは2027年までスマートフォンとMacを圧迫し続けるとみられている。当面、Appleで最も人気のあるMacは、ここ数年で最も高価で、最も入手が難しい状態が続く。

雅子 訳

出典: 世界的なメモリー不足がMacBook Airに直撃 (TechCrunch、2026年8月2日);世界的メモリー不足、AppleのMacBook Airにも波及 (iClarified、2026年8月2日);AI主導のメモリー危機でMacBook Airが深刻な供給不足に直面との報道 (9to5Mac、2026年8月2日);上院議員ら、Appleに中国企業からのメモリーチップ調達を警告 (Bloomberg、2026年7月29日);米上院議員、不足回避のため中国製メモリーチップを買わないようAppleに警告 (The Next Web、2026年7月30日)

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