
Index Venturesの共同創業者でありAnthropicへの初期投資家でもあるニール・リマー氏は、人工知能ブームによって生み出された巨万の富は必然的に再分配されることになり、業界は政府が強制する前に自主的に共有する道を選ぶべきだと警告した。
TechCrunchとのインタビューでリマー氏は、AIによる富の集中は金ぴか時代の力学に似ており、それが最終的にフランクリン・ルーズベルト大統領のもとで累進所得税を引き起こしたと論じた。同氏はヒューイ・ロングの「富を共有せよ」運動を、自主的な再分配が失敗した際に生じた政治的圧力の歴史的な例として挙げた。
「お金は必ず出て行く」とリマー氏は述べ、現在のAI投資サイクルは、テクノロジー業界の受益者が先に行動しない限り、政治的 backlash を引き起こすリターンを生み出すとの見解を示した。
自身のキャリアをテクノロジー分野で過ごし、Appleが学生向けに初代Macintoshを値引き販売した当時スタンフォード大学の学部生だったリマー氏は、公共の認識の変化に懸念を抱いていると述べた。同氏は自身の子供たちが、かつての世代が防衛産業やタバコ会社について話していたのと同じように、特定のテクノロジー企業について話すことを指摘した。
批評家は、Anthropicや他のAI企業への投資家であるリマー氏自身が、共有する必要があると同氏が言う巨額の富の直接の受益者であると指摘するかもしれない。同氏はこの緊張関係を認めつつも、それが自身にこのテーマについて発言するより大きな権限を与えるのであって、減らすものではないと主張した。「これには簡単な方法と難しい方法がある」とリマー氏は述べ、業界関係者が歴史に選ばれる前に簡単な方法を選ぶことを期待すると語った。
このインタビューは、AIの投資収益率をめぐる激しい議論のさなかに行われた。ベンチャーキャピタルはAIインフラやスタートアップに殺到しているが、テクノロジーがそれに見合った収益を生み出すかどうかについて疑問が高まっている。リマー氏の枠組みは、AIが富を生み出すかどうかという問いから、実際に富を生み出した場合に何が起こるかという問いへと焦点を移している。
出典:Neil Rimer thinks the AI money is coming back out(TechCrunch、7月19日)
雅子 訳

